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Fragment in daily life

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一抹の…

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私は懐古的なタチではないし、人やものに対する執着も薄い方である。
と、思っていた。
思っていたけど、それは、そうありたい理想としての自分なのかもしれない、と最近思います。
過去のある場面、関わった人、特定の場所など、が、突然にはっきりと思い出されて、その記憶に縛られて、溺れて、動けなくなってしまうような瞬間というのが、今の生活の中に確かにあって、
あの人は、今の生活の中で、私のことを思い出すことなんか、あるんだろうか。いいや、きっとないだろう。あの時は、同じ場所で同じ時間を過ごして共通の言葉でもって話している!と思っていたはずの友情(私の勘違いかもしれない)のようなものは、ほんとうに存在したのかしら。
などと、くだらないことを考え出して止まらなくなってしまう。
今まで、私の近くを通り過ぎていった人たちに、その人数分だけの別々の時間が流れている、っていうことが、途方もないことに思える。たとえば、それは宇宙の大きさなんかよりも、ずっと実感として「途方もない」。

恭一の幼稚園グッズをいろいろ作って、それを並べてみているときに、ある記憶から動けなくなってしまった。
同じことの繰り返しのような毎日でも、恭一も栞一も確実に大きくなっていて、ホラ、恭一なんかもうじき幼稚園生。
一体、「変わらないもの」なんてあるんだろうかしら。

こういう自分の感傷を、うっとうしい、と思う。
by wg2mizu | 2008-03-16 13:17