Fragment in daily life

wg2mizu.exblog.jp

居汚さについて

向田邦子の『独りを慎しむ』という短い文章を読み返していて、その中に「独り暮らしをはじめて実家にいた頃より格段に行儀が悪くなっている」というくだりがあり(「居汚い」という表現が使われている)、うーんと唸ってしまいました。
家の中に他人の目がないということは(恭一はいるけど)ほんとにいくらでもだらしなくできてしまって、うっかりすると相当に恐ろしいことになりそうです。同時に独りで家にいるときもきちんと身支度を整えて背筋を伸ばしてる人っているのー?疲れるじゃん、という気持ちもあるのですけど。
でも居汚さを自分に許していくと、どんどん堕ちていって、
・夜また敷くのだから、布団畳まなくていっかー、
・片付けてもまた散らかるのだから、片付けなくてもいっかー、
・どうせ胃に入ってしまえば一緒だから、なんでもかんでもご飯に乗っけて丼飯にして器を一つで済ませばいっかー、
・コップを洗うの面倒だから、ペットボトルから口飲みしてもいっかー、etc、etc、、、
気をつけないといけないのはそれらを「手のかかる一歳児の育児をしているから」という言訳つきで行ってしまう姿勢。そんなのはウソでただ自分の性格性質なんだと思います。
私はどこまでも居汚くなる可能性があることを自分で分かっているので、
病気でもないのに一日中パジャマで過ごさないこと。モノを飲み食いしたら即食器は洗い、シンクをいつも空っぽにしておくこと。食事が済んだらすぐ歯磨きを行うこと。
というような、とってもレベルの低い決まりを自分に課しています。
しかし、独りの午後をお気に入りのティーカップで紅茶を飲みながら読書をして過ごす、ような人ってほんとにいるの?いるんだろうなー、ステキですねえ。
確かに、結婚してコドモを産んでから、同性を見る眼が変わってきて、顔立ちやスタイルが良くて身につけてる装飾品にも凝っているけど、この人部屋汚そう料理もしなそう、とか思ったり、
見た目も衣服も地味でも清潔感に溢れていて、きちんと膝を閉じて電車の座席に座っているような人を、私が男だったら好きになるわ、と思ったりするようになりました。
人となりは、日常の積み重ねですから、居汚い生活を普段していて、ある日急におめかしして良さげなお店にディナーに行っても、どうもしっくりこないでしょうね。品性、とまでオオゲサなことは言いませんけど、内面から滲み出るものは確実にあるはずです。

長々と書いて、結局何が言いたいのかというと、そういうことを考えながら、ふと思い立って急に「暮らしの手帖」を購入するような短絡的な自分は、まったく全然イケてないってことです。

d0064815_20163255.jpgd0064815_20164896.jpgd0064815_201765.jpg豆ピアニスト恭一。躍動感溢れる情熱的な演奏を聴かせてくれましたとサ。
[PR]
by wg2mizu | 2005-12-05 20:25